北野保育園は「和・気・愛・愛」をもって、地域の子育ての支援を行います。

保育園ブログ

地域共生、江戸時代にカムバック!

 社会福祉法人の地域公益活動が責務となりました。10年ほど前から板橋区の私立保育園が発信して続けている地域清掃(ゴミ拾い活動)は地域公益活動には当たらないと規定されているので更に新しい活動を探さねばなりません。当園(当法人)では

地域の高齢者施設、障がい者施設、板橋区社協と共催で行う「徳丸わくわくまつり」や、秋の歯科検診で地域にお誘いをかけるなど少しずつ地域公益活動を始めています。

 地域との共生、地域への貢献ということでカフェを併設している保育園があります。私が知っているだけでも3園あり、地域の方や利用者がほっと一息つけるオアシスになっていました。そのうちのある園は、日中はカフェ、夜はお酒も楽しめる店を業務委託として行っており、何でも在園児のお父さんが奥さんに「ちょっと園の店で飲んでくる」っていうと奥さんから許可が出るとか(笑)。それを知って以来、将来引退したら園を立て直してちょい飲みができる小料理屋を横に作ろうかな、などと冗談で言っています。

 もう少しまじめに将来行えたらとぼんやり考えているのが、今、あちこちの地域で始まっている「子ども食堂」です。子どもの貧困というニュースを最近よく目にするようになりましたが、「子ども食堂」や「学習支援」などは地域の子どもたちが夕方ほっとくつろげる秘密基地の役割をしているのでしょう。モンゴルでは旅人がお腹を減らしたら、見知らぬゲル(移動式テント)に入って勝手に食事をしていいという不文律があるそうですが、おおらかないかにも草原の国らしいエピソードです。

 社会福祉法人だけでなく、今や企業も地域貢献事業を行っていますが、地域の住民が町ぐるみでいろいろ助け合える、いってみれば江戸時代の長屋文化のような町づくりに回帰して、老いも若きも、富めるものも貧しいものも一緒に語ったり、飲んだり、食べたりして生きることを楽しむ―こんな板橋区になればいいなあ。 園長 田中 裕

2016年10月05日   北野保育園

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