北野保育園は「和・気・愛・愛」をもって、地域の子育ての支援を行います。

保育園ブログ

電車の光景―風景進化―

電車内の光景が変わった。もう何年も前からだが、電車通勤しなくなって6年経つのでたまに乗ると目に付く。高校1年生から30年間電車通い(しかもずっと山手線内回り)という筋金入りの電車男から見ると、ここ数年の光景は異様だ。座っている乗客のほぼ全員が、

スマホと睨めっこ!今や当たり前のこの光景だが、客観的に冷静に見ると相当異様だ。SFの定番で30年後にタイムスリップとかあるが、30年といわず20年前の自分が突然電車に乗り込んだらどんなだろうか。20年前といえば自分が初めて携帯電話を持ったかどうかという頃。

 「皆、何を見ているんだ、小型のテレビ?それともゲーム?」携帯は電話を掛けるもので、「見るもの」ではない。若い私は乗客の持っている小型の機器を覗き込みたい衝動に駆られるだろう。

 そう、20年前の電車にたくさんいた「紙の書籍を読んでいる人」が極端に少ないのだ。新聞を読む人も少ないし、思索にふける人もいない。満員電車で無言で押し合いへし合いするの異様な光景だが、あの小さなゲーム機みたいのにみんなが向き合っているのはなんだろう、洗脳でもされているんじゃないか。

 ・・・これ以上の展開が難しいのでSF小説化は無理かなあ。スマホで電子書籍を読んでいる人はあまりいなそうだから、多くの人はSNSやゲームやネットニュースを見ているのだろうか。確かに電車移動の時間を貴重な情報収集にあてられるのは便利だし、有効だ。新聞や書籍の売り上げも低迷しており、今や正しい情報を自分で収集するにはテレビや新聞でなくネットが当たり前の時代である。

 しかし、電車で昔ながらの読書にふける人が美しい。男性であろうと女性であろうと学生であろうと老人であろうと、なんかほっとする。20年後、電車内のひとたちはいったい何をしているだろうか。  園長 田中 裕

 

2016年06月10日   北野保育園

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